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Posted by ミリタリーブログ  at 

2010年10月03日

MP9自宅修理の2

久しぶりに引っ張り出して試射したら弾ポロで、まともに撃てなくなっていたKSC MP9。
以前も弾づまりやボルトの閉鎖不良で不具合連発だったときがありました。


ちいさなボディに似合わず大きな金属製ボルト。
WA M4の亜鉛製ボルト程ではありませんが、結構重量があります。


前回弾詰まりや閉鎖不良などの症状が出たときは、ラバーチェンバーにBB弾が装弾されずエジェクションポートからこぼれ出たり、ボルト閉鎖時に挟まったりする症状でした。
当時分解チェックをしてみると、シリンダーのローディングノズル部が変形しており、それが原因で弾をあらぬ方向に弾き飛ばしていたようでした。


こちらはその時、新しく注文したシリンダーです。
矢印で示した部分がマガジンリップからBB弾を打ち出す部分ですが、MP9のマガジンはダブルカラムのままリップで保持されるため、矢印の部分の中心ではなく、両端で打ち出される事になります。
つまり両端の角の部分が潰れやすく、舐めていくに従い弾を打ち出す際に変な角度が付いて、弾こぼれの原因になるようです。

このパーツは結構消耗が激しそうだな〜とおもったので、折角取り寄せたものの交換せず、変形したノズルを瞬着とヤスリで整形し直して使用したら、その時は問題がすっかり解消しました。

で、今回の弾ポロは基本的に前回の不具合とは現象が違います。
ラバーチェンバーには装弾されますが空撃ちとなり、2発目が2重装填されてやっと発射するもヘロヘロという行程を繰り返すものです。
こうなると怪しいのはローディングノズルではなく、ラバーチェンバーのトラブル?
とにかくバラさ無い事には確かめようも無いということになりました。


アウターバレルからインナーバレルを抜き出すのも、KSCはあらゆるパーツの寸法に遊びが無いのかキツくて苦労します。
銃口側から竹箸を使って押し出し抜き取ります。(あ、このときまずインナーバレルを留めてる芋ネジを外すのを忘れてはなりません)
で、取り出したインナーバレルのラバーチェンバーを確認。
特に破れや痛みは無さそうだったので、一旦脱脂洗浄して付け直し、再び組み立てて試射したものの全く直っていませんでした。


なので今度は新しいラバーチェンバーを(x2)取り寄せて付け替えてみる事にしました。
なぜx2かというと、一個315円で安いから念のため予備に。
で、新しい物と比較することで問題がハッキリと浮かび上がって来ました。
まず今まで使っていたものは新品のと比べると、同じ製品とは思えないくらいフニャフニャに軟化しておりました。


続いて二つを並べて比較すると、左側の古い方が右の新品と比べると明らかに大きい。
これは仕様が変わったのでなければ素材が膨張したという事でしょう。


試しにBB弾を乗せてみると、新品の方は入り口に乗り上げるのに対し、古い方は写真のようにスルッと中に落ち込んでしまいます。
これを見て弾ポロの原因を完全に特定出来たと思いました。

装填時、BB弾の保持位置が前進し過ぎてガスの流路が発射側に開かず不発になるようです。
で、2発目が二重装填されたときにようやくインナーピストンが弾に押されて流路が開き、発射側にガスが出て二発が同時発射と。

実際このラバーチェンバーの交換で弾ポロは奇麗に解消する事が出来ました。
あとは何が原因でラバーチェンバーが軟化膨張したのかという事が問題になって来ますが、マニュアルにはオイルの成分によってはそういうことが起こると言う注意書きがあります。
自分が所有してるエアガンでこのような事が起こったのは初めてなので、KSCのラバーチェンバーは殊更デリケートな素材なのかも知れません。


さて、今回は他にも取り寄せたパーツがあり、それがこのアウターバレルです。
実は分解組み立てに苦労している際に、誤って矢印の突起部分を折ってしまいました。


この突起はフィーディングランプの溝にはまり込んで両者をつなげる部分です。
アウターバレルはプラ製で、かつ折れた部分はとても弱そうな部位であり、フィーディングランプは金属製でもあることから乱暴に扱わないように注意すべきでした。


さて、部品の交換を終えたら写真のようにユニットを組み立てて、再びフレーム内に収めます。
ガイドベースは本来フレーム側にネジ留めされていますが、前回の記事に書いた裏技を使った場合は写真のように、先にバレルガイドに取り付けてもいいです。


そしてフレームに収め、フォアグリップの中からガイドベースを六角レンチでネジ留めし、ボルトの後端をレールに通し、最後はロックピンを押し込んでほぼ終了ですが、ロックピンを押し込むのにまた苦戦します。
マニュアルには「うまく入らない時はロックピンを押し付けながらバレルを前後動させてください。カチッと音がして入ります」という記載があります。
前後動させろっていわれても掴むところも無いし、アウターバレルはタイトにハマってますから油が付いた手では滑って到底前後動なんてさせられません。
でも大抵はアウターバレルが銃口側にズレてる事が多いので、慌てず銃口から指を入れて後ろに押し込んでやるとロックピンが下りてくれます。
丁度上の写真のバレルラグの位置ぐらい、バレルがガイドベースから後退してるとロックピンがハマる。
(ここで書いてる事は全て自分が慌てて失敗した体験を元にしています。)


最後にレシーバーを被せてガイドスクリューを留め、組み立て終了です。
悪戦苦闘しながら自分で修理をすると、愛着もひとしおだし、苦労の分勉強にもなります。
最近は勉強した事もどんどん頭から抜け落ちていくので、今回はブログに記しておきました。
もし何か付け加えるような事柄や、訂正すべき点があればコメント欄にお願いします。
多くの人の役に立つ記事になればと思います。
記事だけだと解りにくい文章だと思いますが、マニュアルと合わせて参考にする事を前提にしています。  


Posted by エコー  at 00:08Comments(4)KSC/ MP9