2022年05月21日

レモンスクイーザーのブルーイング

タナカのペガサスリボルバーのブルーイングで前回トライしたM19に引き続き、味をしめて今回はJフレームのS&W M40センチニアルを素材に選んでみた。
M40センチニアルは特徴的なグリップセフティを持つ、ハンマー内蔵式のダブルアクションオンリーなコンシールドキャリーリボルバー。
グリップを握り込んでセフティを解除しながら撃つことから“レモンスクイーザー”(レモン絞り器)という愛称がある。
・・・という型通りの説明をしつつ・・・


レモンスクイーザーのブルーイング
レモンスクイーザーのブルーイング
レモンスクイーザーのブルーイング
レモンスクイーザーのブルーイング
レモンスクイーザーのブルーイング
前回完成した後、そのままこのM40に取り掛かったので、またまたひと月以上かかって、やっとここまで。
こうして作業したパーツを並べてみると、結構数が多い。
これをチマチマ研磨作業してブルーイングするのだから、何日も費やしてしまう。
使用したブルー液は前回同様、G.Smith.SのEX.BLUE HW用
HW樹脂をCOLT社ロイヤルブルー調の輝きに仕上げます、という。
ロイヤルブルー調になっているかな?

前回のM19での反省点をもとに、同じブルー液を使って同様に作業したので、今回は前回以上に仕上がりが良い。
特にHWのフレームは全面均一に金属光沢を得ることができた。
とは言え、実はこれも一度やり直している。

ブルー液をしこたま塗り続けていくと、ブルーイング皮膜はどこまでも厚くなるのか?という疑問を確かめてみたくて実践してみたのだ。(もともと懐疑的だった)
そして・・・
レモンスクイーザーのブルーイング
結局こんな風になり、皮膜が厚くなっていく感じはしつつも同時に表面が荒れ始め、やればやる程どんどん表面の亜鉛粒子が燃え尽きて消滅したようになった。

やはり表面が荒れ始める前にブルーイングを切り上げるのが正解という、自分なりの結論が出た。
そのタイミングを掴むにはやはり数をこなすしか無さそう。


レモンスクイーザーのブルーイング
グリップセフティをバラすときに、長さ、太さの異なるピンが3本あったので、位置関係を忘れないよう写真に撮った。
上の長いピンは、ハンマーの動きを止めるレバーの支点になる。(レバーの向きも間違えないように)
その下のピンはグリップセフティが前後するよう、横に広く開いた穴を通してフレームの二つ並んだ穴の上の小さい側に留める。

さて、では二つ並んだ穴の下側は?というと、これはバラして初めて知ったビックリな機能。
赤い矢印で示してある、インナーシャーシに意味もなく差し込まれてるピンが、実はこの穴に差し替えることでグリップセフティをキャンセルできる、ということらしい。
つまり握り込んだ位置にグリップセフティを固定するピン。
タナカも気の利いたことをするものだ。




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Posted by エコー  at 15:07 │Comments(3)タナカ/ S&W M40

この記事へのコメント
ブルーイングを成功さするには、コツが二つあります。
一つ目は、研磨作業です。
600ぐらいから始め、800.1000.1200.1500.
2000.3000.番ぐらいまで、ひたすらに研磨します。
必ず、当て型を作成し、そこにサンドペーパーを付けひたすら磨きます。ほんらいは、ここから、軽くバフ掛けを行うのですが、
これは、粒子の目を潰し、鏡面に持っていく為です。

それを省略する為、5000番以上の特殊なコンパウンドで磨きます。
この時は、当て木がいいですよ。
わたしは、平面仕上げをする場合、厚さ6ミリぐらいの
ガラス板の上で行います。
これは、確実に平面の上で行いたいためです。
今のところ、ガラス板しか思いあたりません。
つまり、治具を作成する所からはじまります。
少しとばします。
2番目は、確実に脱脂を行います。
absを確実に脱脂する、簡単な方法を書きます。
柔らかいスポンジに中性洗剤をつけ洗います。
そのご、中性洗剤を1体1であたたかいお湯で
ときます。
その中に、つけ4-5時間。
Posted by 染め屋 at 2022年05月21日 17:41
ここからが、勝負です。
お湯で洗い流し、ぬれたままでも、okです。
その後、一気に染め作業を行います。
それは、鉄分など、酸化させないうちにやる作業です。
間違っても、日を置いて染め作業をしない事です。
知っているようで、皆さんあまり気にしない事です。

企業秘密ですが、ブルー液は、人肌に温めてからやりますから。
これも、皆さん知らないと思います。
やりかた、進めかた、かなりのコツがいりますが、
あとは、経験値だけです。
頑張って下さい。
応援してますから。
最後に、おさらいです。
綺麗なブルーイングは、
鏡面仕上げ
脱脂、
温度
これが全てです。
Posted by 染め屋 at 2022年05月21日 17:50
追加です。
亜鉛金属パーツは、顔が映るぐらいの鏡面仕上げです。
その後、absの時と同じ方法で脱脂。
本来、金属系は、脱脂剤がありますが、高いので、
個人でやる場合、かなりの出費となりますから
気を付けてぐださい。
勿論、金属は、バフ機も必要です。
液剤は、多分入手は難しいと。
業務用は、量が多いのと、それを運用する
機械、装置も必要になりますから。
勿論、マンションを2軒買える金額になってしまいます。
用は、個人で、誰よりも綺麗にやりたいと思われて
いるようなので、簡易的でやり易い方法を
かきましたから。
あしからず。
Posted by 染め屋 at 2022年05月21日 18:00
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