スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

Posted by ミリタリーブログ  at 

2016年11月27日

木スト小加工


雪国なら普通のことだが11月に関東に初雪が降るなんて・・・と思う。
先日は久しぶりに大きな地震が東北に起きて、千葉県の我が家も思わずベッドから飛び出して部屋の電気を灯したが、あれが東日本大震災の余震だって?
あれから何年経ってんだよ。
とはいえ年々、一年が短く感じられるようになっていく。
今年もあとひと月とちょいだ。



マルシンM2カービンのハンドガードが握ると若干プカプカしている。




そのハンドガードを外してみれば、マニュアルの分解図にもパーツリストにも無いロールピンが立ててあり、ストックとハンドガードを固定していた。
ピンを外して組むとハンドガードは上下にプカプカするだけでなく、前後にも結構ガタがあって、ストックの上でハンドガードが遊んでるような感じである。
その対策として、とりあえずピンを立てて、何とかごまかしましたって感じがして気に食わない。




前後のガタの原因はフロントバンドのスイベル基部の巻いてある部分が、ストックの段差のところにぶつかって十分に後方に下がらず、ハンドガードの抑えが甘くなるためである。
実銃だと巻いてる部分はもっと巻き込んであって、フロントバンドの後端よりさらに前方にめくれ上がってたりするのだが、この鉄のパーツにそんな修正を加える技術はないので、ストックの側を削り込んで矢印の部分のように逃げを作ってやるのだ。



逃げを作った分、上から見るとフロントバンドがずいぶん後方に、というより本来あるべき位置にまで下げることができた。



これでハンドガードがしっかり挟み込まれて前後のガタは無くなった。
あとは上下のガタを無くすだけ。



上下のガタはハンドガードのレシーバー側の爪が薄いのが原因。
なので爪の上にJBウェルドという本来金属補修用のパテを盛った。
断面の様子を見てわかるように、本体の木の爪の上に1mmほども厚く嵩上げしてようやくピッタリしたのだから、随分大きなガタがあったのだ。
ちなみに実銃だとこの爪は金属プレートで裏打ちされて補強されている。(あるいは爪自体が金属?)
そのプレートは上の小さな丸穴を通してリベットで固定されているようだ。
最初知らなくて、このハンドガードの穴は何の飾りなのかと思ったが・・・。



これらの小加工でピンを立てずとも、ガッチリとハンドガードが固定できるようになったので、ピンのために開いた穴は爪楊枝でも差して埋めてしまおう。



ガッチリと固く繋がったストックとハンドガードだが、合わせ目が少しストック側の方が広くて段差がある。
この段差を無くしてツライチにしたら、すごく工作精度の高い製品という雰囲気が出るだろうか?



というわけでやってみた。
削ったら木が真っ白しろでやんの。
  


Posted by エコー  at 16:05Comments(0)マルシン/ M1,M2カービン

2016年11月22日

木スト仕上げ直し

現在、M2カービンのストックはこんな状態になっている。


どんな状態かというと、ストックのニスが剥離されて木の地肌がすっかり露出している。



安い組み立て家具のような半ツヤ仕上げのストックが気になって、これをオイルフィニッシュで仕上げ直したらかなり見た目のグレードアップになると踏んで、表面の塗装を剥がすことにした。
以前に木ストのウレタン塗装を剥がすのにサンドペーパーで削り落とすということをやっていたが、M14のときはそれで削り落とした分、レシーバーとストックの間に隙間が空くということがあった。
なのでその後クリンコフの木製ハンドガードの時はサンドペーパーで削るのではなく、ペイントリムーバーを使用したら、これがなんて楽なのかという。



カンペのゲルタイプのリムーバーを筆にとってニスの上に塗りたくると、絵の具が水に溶けるようにニスが溶けて、ティッシュで拭くと木の地肌が露出する。
現在このリムーバーは製造されていないので入手できないが、たぶんホルツから出てるやつは同等に強力なんじゃないかと思う。



サンドペーパーで剥がすよりも短時間、体力使わず、削り粉が飛ばず(ティッシュは大量に消費するが)、素材の形状を損なわない。
部屋の換気はした方がいいが。



もともと着色ニスで覆われていたので木目も何も隠れていたが、剥がすとこんな感じだったのかとわかる。
ニスをはがしただけでも手触りが別物で、木肌の温もりが感じられる。
あとはまた時間ができたら表面を少しサンディングして、好みの色付けでオイルフィニッシュをしよう。
それまではしばらく一番上の状態で。
  


Posted by エコー  at 19:36Comments(2)マルシン/ M1,M2カービン

2016年11月19日

荷物が来た!

宅急便が届く。
プチプチにくるまれた荷物は何と包装紙ではなく新聞紙でラッピングされていた!


とある製品をネットで見つけて購入したのだが、その製品がおそらく10年ぐらい前に発売され、そのまま倉庫か店の奥で埋もれていたものと思われる。
中古ではなくちゃんとした新品である。
ほとんどの専門店では在庫なしとなっているから新品としては結構もうレア物なんでしょう。



どこの店が在庫してたかというと、美章園ホビーというところ。
以前からホームページは知っていたけど、注文はメールだし、ホームページ自体が古臭くて利用したことがなかった。
今回初めて注文したら、翌日電話がかかって来て、高齢のおばさんが「メールのやり方がわからないので電話でごめんなさいね」と言う。
電話で在庫が一つだけあったこと、代金の振込先を伝えられメモをする。
その場でネットバンキングで振り込みをすると翌日にはこれが届いたという。
勝手なイメージでおばさんの声や注文のやりとりから、むき出しの製品の箱に伝票をじかに貼って送られてくるかなと思っていたら、ちゃんと新聞で中身を隠してあって、伝票には『精密機器』なんて書いてあって感心した。



で、それは一体何なのかと言えば、これである。
マルシン製 U.S.M2カービン 8mmガスブローバック
新品だからこのとおり箱も綺麗だ。



そしてこの箱のすごいところは、なんと本体を立てて入れてある。
それもマガジンを挿した状態でそのまんま入っている。
箱の上部には持ち手がついている。



で、箱から取り出しましたよと。
持ち上げた時の最初の印象は、軽い!ってこと。
すんごい軽い。
プラモデルかと思っちゃった。
綺麗な取り扱い説明書には2006年と印刷されている。
同梱されているマルシン工業ガンカタログ冊子にも2006-Vol.2と書いてある。
そのカタログにM2カービンが近日発売、新製品として掲載されている。
今が2016年だからちょうど10年前というわけだ。
まるでタイムカプセルを開けたような感覚だ。



長い間眠っていた証か、スチール製のフロントバンドロックスプリングというパーツがサビに覆われており、もやもやっとカビみたいなものがストックからサビの部分に伸びていた。
チャージングハンドルを引いたら、動きが渋く、引いたところで止まって戻らなかったりする。
それでとりあえずバラして各部のチェック、特にOリングなどのゴムパーツの劣化などがないかをチェックし、古いグリスやオイルを落としてフルメンテを行うことにした。
儀式のようなものだが、それをしないと試し撃ちも怖くてできない。




コンパクトで取り回しが良いと思っていたマウンテントルーパーと比べても更に短い。
そしてスリムだ。



セミオートのみのM1カービンに対して、フルオート機能を持つM2カービン。
セミフル切り替えはこのレバーで行う。
前に倒せばフルオート。この状態はセミオート。
トリガーをゆっくり引くとセミオートでもフルオートになる可能性があるので、トリガーはゆっくり引いちゃダメと注意書きが入っていた。
これはマック堺氏のユーチューブ動画でも確認できる現象で、トリガーを引くとハンマーが落ちるが、引き切らないとディスコネクターがうまく掛からないようだ。



マガジンのバルブOリングが傷んでいた。
さすがに8mmのBB弾を飛ばしてブローバックさせるバルブだけに径が大きいし、Oリングもゴツい。
なにせインナーバレルも40cmぐらい長さがある。
こんなに長くていいのか?って思うぐらいだが、弾が8mmともなると6mmの感覚では判断できない。
まあ1発ごとに大変な量の発射ガスが消費されるというのは、マガジンのガスの減り方でも分かる。
で、そのOリングだが、たまたま直前に全くトイガンと関係ない散水ポンプの水漏れを治すために注文し、中国から10日ほどかかって届いた50個入り¥439-のOリングと全く同じサイズということに気づき驚く。



7mm外径 1.5mm 厚のOリング。
矢印の部分、すでに交換済み。
もとのOリングはグリスが乾いたチーズのようになって固着していて、シリコンオイルで揉んでも、爪で引っ掻いても剥がれない。
Oリングにグリス?って感じだが、ピストンOリング周辺にもグリスが塗られており、その劣化が心配なので全部拭き取ってシリコンオイルをたっぷりかけておいた。
グリスは金属パーツが擦れ合う部分に、タミヤのモリブデングリスという結構滑らかで伸びのいい感じのやつを塗布。
あとは各部のネジを一旦洗浄したのち、ロックタイトの弱い方のネジロックでとめる。
また、これがマルシンクオリティなのかと言いたくはないが、プラスチックのパーツにそのままビス留めしてる部分があって、それがピストンだ。
亜鉛のロータリーボルトの尻から3本のビスでプラスチック製のピストンが直接留められている。
分解するときにやたらとネジの締め付けが甘い留め方だと思ったら、相手がプラだから、ネジ穴がバカにならないようになのだろう。
ブローバックで激しく衝撃のかかるところだけに、こんな甘い留め方では心配だが、対象がプラではロックタイトは使えないので、水性の木工用ボンドをネジロックがわりにした。
だがこのプラスチックのピストンが金属製だったら質量がアップして、リコイルショックがそれなりにアップするだろうに惜しい。
現状、作動は思いのほか好調で、フルオートも元気が良い。
ただしボルトが本当に軽量なため、リコイルショックは無いに等しく、撃ってもエアコキライフルのような感じなのは否めない。
そのかわり音はすごい。
発砲音+ブローバックの作動音、音の迫力でリコイルのなさを忘れさせる。



自作のターゲットだが、弾のサイズで分けてる。
ペーパーを突き破った穴のサイズがこんなに違うのが面白い。
8mmは0.34gを使っているが、そのサイズと重量がペーパーを突き破ってダンボールの奥にぶち当たると、箱全体が鳴るような音を立てる
大迫力だ。




ちなみにターゲットの構造はこのようになっている。
箱の奥には発泡スチロールとスポンジの合いの子のようなビニールっぽい緩衝材を貼り付けてあり、その前にカーテンのように布を垂らしてある。
この布がないと、ペーパーを突き破ったBB弾が奥の壁に跳ね返って、再びターゲットペーパーの穴から外に飛び出してくるが、布があると効果的に減速して、弾は箱の内部にとどまってくれる。

ちなみに私、今回バラしメンテの際にインナーバレル先端部に取り付けてあったLD-2パッキンという第二のホップパッキンを取り外しました。
これはLD-2キャンセルと呼ぶらしいですが、このパッキンは集弾性に関して評価が悪く、マルシニストたちには定番みたいです。
マルシンには申し訳ないのですが外しました。
そして、外したパッキンは綺麗に洗って取っておくつもりだったのですが・・・うっかり汚れたティッシュや作業の下に敷いていた新聞紙と一緒に丸めて捨ててしまったようです。

ま・・・しょうがないね。  


Posted by エコー  at 00:27Comments(6)マルシン/ M1,M2カービン