2012年09月09日
MP5のトリガーボックスをいじる
前回ボルトアッセンブリをスチールカスタムパーツと置き換えましたが、今回はトリガーボックス内をいじりました。
今回のカスタムメニューは以下の3点。
・BlackTalon製スチールハンマー
・同じくBT製スチールシアー
・TSC製スチールファイアリングピンセット
その前にトリガーボックスを見まわして、ちょっと気になった点。
矢印の部分はブローバック中、往復するボルトの下部が接する、あるいはかすめる面。
初期ロットではこの面のバリがローディングノズルのガスルート開口部を傷つけると言われていたそうです。
自分が最近購入したこのロットでは、ご覧の通り最初からかなりザックリと表面を削り落としてありました。
ザックリというか、ゴッソリというか、もうネジの頭が半分無くなる程です。
ここまでするか!
反対側。
ちょ〜っ・・・
うっす〜っ!
紙一重。
ここまでやらないと不味いなら、それは設計段階でのミスでしょ。
哀しいのは頭半分無くなったネジ、自分で閉め直したら削り落とされた面がまたちょっとズレましたよ・・・。
しょうがないからネジロックで固定しますけど。
とまあ、話が脇に逸れましたが、今回交換するハンマーを見て行きましょう。
黒い方がBT製スチールハンマーで、もう一つはVFC純正亜鉛ダイキャストハンマー。
寸法は殆ど純正と同じで、重ねてみても全く問題は無さそうです。
BTハンマーは全体ブルーイングで、打撃面だけツルツルに磨かれて銀色の地が出ています。
非常に滑らかで美しい仕上がり。
シアーがかかる爪の部分は鋭くエッジが立っていて、若干ぬるく丸まってる純正とはさすがに違います。
この鋭さが、あとあと自分を苦しめる原因になる訳なんですが・・・、ま、それは後ほど。
お次はシアーです。
最初に見たときから外観が純正と少し異なっていたので心配だったパーツです。
ですが重ねて比較してみると、形状は四角い凹部が丸くなってる以外はピタリと一致しました。
で、真ん中の穴に顔を出しているプランジャーの突出量が純正の半分ぐらいしかありません。
先輩カスタマーの話によれば、このプランジャーが十分に突出してないとセミで撃ってもフルオートになってしまうそうです。
さて形状の異なる部分ですが、トリガーと組み合わせてみたところ、特に干渉する事は無いようでした。
となると、BT製の形状の方がより強度が増してむしろ結構なんじゃないかと。
それではプランジャーの突出量を調整します。
一番上のちっこいのがプランジャーで、シアー内部に開いた穴に収まり、後ろからスプリング、そして割りピンで抜け止めされてます。
その穴が浅いため、さらに深く掘る訳ですが相手はスチール!
最初は二段目のダイヤモンドビットで慎重に進めていたんですが、一向にらちがあきません。
もう疲れて、次は下のドリルビットでやってみる事に。
そしたら・・・あっ、という瞬間に・・・。
やばい、突き抜けてしまった・・・(oдО;|||)タラー
ダイヤモンドビットと違って、ドリルの潜り込んで行く性質を忘れていた。
恐る恐るプランジャーを差し込んでみたら、抜け落ちるすんでのところで引っかかってました。
ドリルが貫通した瞬間に「あっ」と驚いて手を離したおかげで、穴の最後の縁のところを掻き取られる前に済んだようで、わずかに引っかかりが残ってました。
まあ、もし仮にプランジャーが抜け落ちたとしても、実際組んだときはこのようにトリガーピンがハマるので抜け防止になって、機能的に問題はないでしょう。
ただし組み立て時はちょっと面倒になると思いますが。
にしても良かった良かった。
一瞬落ち込みかけたけどw
交換後の純正パーツはジップロックにカスタムパーツのタグと一緒にして保存。
ファイアリングピンですが、写真を取り忘れてしまったのですが、もう一切問題無しなので省略します。
さて、無事交換が終って(最初の写真)本体に収納し、実写テストをしました。
ところがそこで問題発生!
なんとフルオートが出来なくなった!!
セミ、問題無し、フル・・・あれ? 一発だけ?
ていうか、これセミそのものじゃん。
おかしいので再びバラして検証します。
フルオートが正しく機能するかを調べる為に上の写真のような事をします。
1、ハンマーを起こします。
2、トリガーを一杯に引きます。
3、トリップレバーを押し込みます。
フルオートだとこれでハンマーが最後まで落ちてファイアリングピンを叩きます。
その後はトリガーを放すまで、1と3を往復するボルトが勝手にやり続ける訳です。
ちなみにセミは3のレバーを押してもハンマーはハーフコックの位置で止まり、もう一度トリガーを引かないとハンマーがファイアリングピンを叩きません。
そのセレクトを、実はセレクターがトリガーの「引きしろ」を変える事で切り替えてます。
つまり途中まで引くとセミ、目一杯引くとフル、引けなくすればセーフと言う訳です。
なのでセレクターを外しても、トリガーを目一杯引けばフルオートのハンマーダウンをテスト出来る訳です。
しかし、このテストを行ってもハンマーはダウンせず、ハーフコックの位置で止まってしまいます!
なぜだ???
一瞬脳裏に甦ったドリルでの貫通・・・(汗
でも結論から言えばそれは関係ありません。
それはハンマーのあのエッジの立った爪が問題だったのでした・・・・。
ごめんなさい、疲れたので今日はここまでw
次回、問題の発見と解決までの試行錯誤をアップしますw
やっぱ最後にこれがないと。
今回のカスタムメニューは以下の3点。
・BlackTalon製スチールハンマー
・同じくBT製スチールシアー
・TSC製スチールファイアリングピンセット
その前にトリガーボックスを見まわして、ちょっと気になった点。
矢印の部分はブローバック中、往復するボルトの下部が接する、あるいはかすめる面。
初期ロットではこの面のバリがローディングノズルのガスルート開口部を傷つけると言われていたそうです。
自分が最近購入したこのロットでは、ご覧の通り最初からかなりザックリと表面を削り落としてありました。
ザックリというか、ゴッソリというか、もうネジの頭が半分無くなる程です。
ここまでするか!
反対側。
ちょ〜っ・・・
うっす〜っ!
紙一重。
ここまでやらないと不味いなら、それは設計段階でのミスでしょ。
哀しいのは頭半分無くなったネジ、自分で閉め直したら削り落とされた面がまたちょっとズレましたよ・・・。
しょうがないからネジロックで固定しますけど。
とまあ、話が脇に逸れましたが、今回交換するハンマーを見て行きましょう。
黒い方がBT製スチールハンマーで、もう一つはVFC純正亜鉛ダイキャストハンマー。
寸法は殆ど純正と同じで、重ねてみても全く問題は無さそうです。
BTハンマーは全体ブルーイングで、打撃面だけツルツルに磨かれて銀色の地が出ています。
非常に滑らかで美しい仕上がり。
シアーがかかる爪の部分は鋭くエッジが立っていて、若干ぬるく丸まってる純正とはさすがに違います。
この鋭さが、あとあと自分を苦しめる原因になる訳なんですが・・・、ま、それは後ほど。
お次はシアーです。
最初に見たときから外観が純正と少し異なっていたので心配だったパーツです。
ですが重ねて比較してみると、形状は四角い凹部が丸くなってる以外はピタリと一致しました。
で、真ん中の穴に顔を出しているプランジャーの突出量が純正の半分ぐらいしかありません。
先輩カスタマーの話によれば、このプランジャーが十分に突出してないとセミで撃ってもフルオートになってしまうそうです。
さて形状の異なる部分ですが、トリガーと組み合わせてみたところ、特に干渉する事は無いようでした。
となると、BT製の形状の方がより強度が増してむしろ結構なんじゃないかと。
それではプランジャーの突出量を調整します。
一番上のちっこいのがプランジャーで、シアー内部に開いた穴に収まり、後ろからスプリング、そして割りピンで抜け止めされてます。
その穴が浅いため、さらに深く掘る訳ですが相手はスチール!
最初は二段目のダイヤモンドビットで慎重に進めていたんですが、一向にらちがあきません。
もう疲れて、次は下のドリルビットでやってみる事に。
そしたら・・・あっ、という瞬間に・・・。
やばい、突き抜けてしまった・・・(oдО;|||)タラー
ダイヤモンドビットと違って、ドリルの潜り込んで行く性質を忘れていた。
恐る恐るプランジャーを差し込んでみたら、抜け落ちるすんでのところで引っかかってました。
ドリルが貫通した瞬間に「あっ」と驚いて手を離したおかげで、穴の最後の縁のところを掻き取られる前に済んだようで、わずかに引っかかりが残ってました。
まあ、もし仮にプランジャーが抜け落ちたとしても、実際組んだときはこのようにトリガーピンがハマるので抜け防止になって、機能的に問題はないでしょう。
ただし組み立て時はちょっと面倒になると思いますが。
にしても良かった良かった。
一瞬落ち込みかけたけどw
交換後の純正パーツはジップロックにカスタムパーツのタグと一緒にして保存。
ファイアリングピンですが、写真を取り忘れてしまったのですが、もう一切問題無しなので省略します。
さて、無事交換が終って(最初の写真)本体に収納し、実写テストをしました。
ところがそこで問題発生!
なんとフルオートが出来なくなった!!
セミ、問題無し、フル・・・あれ? 一発だけ?
ていうか、これセミそのものじゃん。
おかしいので再びバラして検証します。
フルオートが正しく機能するかを調べる為に上の写真のような事をします。
1、ハンマーを起こします。
2、トリガーを一杯に引きます。
3、トリップレバーを押し込みます。
フルオートだとこれでハンマーが最後まで落ちてファイアリングピンを叩きます。
その後はトリガーを放すまで、1と3を往復するボルトが勝手にやり続ける訳です。
ちなみにセミは3のレバーを押してもハンマーはハーフコックの位置で止まり、もう一度トリガーを引かないとハンマーがファイアリングピンを叩きません。
そのセレクトを、実はセレクターがトリガーの「引きしろ」を変える事で切り替えてます。
つまり途中まで引くとセミ、目一杯引くとフル、引けなくすればセーフと言う訳です。
なのでセレクターを外しても、トリガーを目一杯引けばフルオートのハンマーダウンをテスト出来る訳です。
しかし、このテストを行ってもハンマーはダウンせず、ハーフコックの位置で止まってしまいます!
なぜだ???
一瞬脳裏に甦ったドリルでの貫通・・・(汗
でも結論から言えばそれは関係ありません。
それはハンマーのあのエッジの立った爪が問題だったのでした・・・・。
ごめんなさい、疲れたので今日はここまでw
次回、問題の発見と解決までの試行錯誤をアップしますw
やっぱ最後にこれがないと。
皮一枚残って助かったって感じですね。
つか、一難去って又一難!!
フルオート出来ない?
中々、海外製だとポン付けって訳にはいかないのですね。。
初めまして
同じパーツ構成で交換しようと思っておりましたので
是非、参考にさせて頂きます
頑張って下さーい
カスタムパーツは海外に限らず、ポン付けでは真価を発揮しないのが多いですよね。
このメカって、トリガーの引きシロでセミフル切り替えてるんですか!
私のはフルでゆっくりトリガー引くとセミで止まっちゃうんですが、仕様って事ですかね〜?
ダイヤモンドビットでリューンと削ってたら「何だこれ、全然進まね」と思って
ドリルに切り替えたらホントに一瞬で削り節がブワッと出て、ズボッと突き抜けちゃいましてね〜。
思わず『ノォォォーーーーー!!!!」って叫んじゃいましたw
>中々、海外製だとポン付けって訳にはいかないのですね。。
もう何度もバラしては組み直して、もうすっかり何も見ずにトリガーボックス組めるようになりましたよw
こんにちは、初めまして。
>同じパーツ構成で交換しようと思っておりましたので
是非、参考にさせて頂きます
今手に入りそうなパーツだとこの構成になってしまいますよね。
BlackTalonは高いけど、精度は良い感じです。
シアーの穴には気をつけてw
>このメカって、トリガーの引きシロでセミフル切り替えてるんですか!
そうなんです、自分もビックリしました。
セミはフルになる寸前のところでトリガーの引きを抑えてるんです。
セレクターを操作しながらトリガーの引き加減を比べてみると分かります。
>私のはフルでゆっくりトリガー引くとセミで止まっちゃうんですが、仕様って事ですかね〜?
そう言う事になりますよね〜。
そんな撃ち分けが出来るのは実銃も同じなんでしょうかね?
black talon のシアーですが、スプリングとプランジャーは付属していたんですか?
自分が買ったときは随分前ですんで、たぶん最初のロットだと思うんですが
付属してなかったと思います。
スプリングもプランジャーも純正のをつけています。
最近のは付属してるみたいですね〜。
プランジャーだけが付属してなかったようです。
単に向こうのミスかもしれませんが・・・。